福岡スタンダード石油株式会社 代表取締役 重野 正博

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天神北の規制解除という発想がまだ見ぬ福岡の可能性
を切り拓く

福岡県生まれ。家業であった石油小売業からスタートし、1981年に福岡スタンダード石油株式会社を設立。
規模・形態ともに革新的なGS事業を展開し、現在では福岡県を中心に大分・長崎・熊本・山口・佐賀県に40店舗以上のネットワークを持つ。
事業の多角化にも注力しており、不動産投資等も積極的に行っている。

国内外のプレーヤーが投資する福岡の不動産市場で、ゲイツやアクア博多などの取得に
よってその動向が一際注目されている地域企業が存在する。
福岡スタンダード石油、重野正博が描くビジョンとは?

母の石油小売りが出発点

もともとお袋の内職みたいな石油の小売りを引き継いだのが、最初です。
昭和56年に久留米に初めてGSを出店したときに"福岡スタンダード石油"を設立して、本格的な展開を始めました。
当時は石油業法という規制があって、GSの数が制限されていました。
うちが土地を用意すると近所に大手が出店してきて、苦労しましたね。
確保した用地を無駄にしないよう、流通店舗や飲食店に貸すようにしたんですが、それがうちの賃貸業の始まりです。
平成14年に規制が廃止されて自由化になりました。
陣取りをやった大手のGSは不合理な店が多くて、それが足かせになったようですが、うちは一つも閉めてないですよ。

世の中にないものをつくる

自由化になるまで「世の中にないGSを作ろう」と、ずっと考えていました。
GSを、家族で給油に来て、洗車して、ちょっと楽しめるレジャースポットにしようという発想で、
洗車スペースに屋根をつけて、軽食の自販機コーナーを作って、ゲーム機やインターネット端末やマッサージ機を置きましてね。
新宮に作ったGSは2000坪のスケールで、「アメリカにもない」とエクソンモービルの社長が見に来ましたよ。
「世の中にないもの」が好きなんですよ(笑)。

その理念は今も変わってないですね。飲食店も6店舗ありますが、これも発想を変えて、独自の店づくりをしています。
石油使用量は今年から5%位ずつ減っていくかもしれません。
5%減っていけば、10年で半分になりますからね。
車は減らないと思いますが、電気や水素など、燃料は多様化していくでしょうね。

不動産投資のポイントは
家賃収入で合うかどうか

都市部のビルを持っていなかったので、2009年から投資を始めました。
新築ビルがたくさん建ってた頃だったんですが、空室が多くてですね。
既存のビルも賃料が下がって売り物ばっかりで、「今じゃないかな」と。

不動産投資の基準は、取得した原価に対して、今の相場の家賃収入で合うか合わないか。
この計算が合うなら、絶対、失敗するわけがないですね。人より安く買って高く売ればいい、という計算は失敗しますね。

要は、「テナントが入るか入らないか」ですよね。
ゲイツも、利回りが合うかどうか、借りたお金はビルの家賃で払えるかどうかで決めました。
中洲川端の大通りに面した1500坪のまだ新しいビルで、地下鉄にも繁がってますから、発想を変えれば、どんな風にしても貸せます。
私は、ビルの価値は土地の価値だと思いますね。
原価が高いかどうか、ずっと貸せる場所かどうか、これがポイントでしょうね。

天神北の規制を解除して
新たな開発を

今後の福岡の発展を考えると、天神北、那の津の商業地の規制をぜひ解除してほしいですね。
天神は狭いですから、もう開発の場所がないんです。
天神北を開発しないともったいないですよ。

天神が天神北まで広がれば、1.5倍の規模になります。
そうすれば、アジアの企業やアジアを相手にする日本企業ももっと来るでしょう。
規制を外して、マンションやビル開発が可能になれば、六本木ヒルズや新丸ビルのような、九州にない複合ビルを建てたいですね。
これは、天神北でしかできないでしょうし、福岡のシンボルタワーみたいな複合ビルを、やっぱり作らないといかんですよ。
市の役割は、規制を解除して民活を入れるようにすることですよね。
ぜひアジア主体を見て考えて頂きたいですね。福岡のためにも、私たちは、全社で全力を挙げて投資しますよ。

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